駄ホラービデオ探検隊 1
『沖縄怪談逆吊り幽霊 支那怪談死棺破り』
(日本・台湾/1962年/製作:大蔵映画)


 上にあるとおり、本作はこの長ったらしいタイトルで1つの作品。その豪快なハッタリ(サギとも言う)で何かと有名な怪談映画である。あらすじは以下のとおり。  沖縄を舞台に、富豪の男が病に倒れてしまう。男は「この隙に妻が浮気するのでは」「自分が死んだら妻はあっさり他の男の下へ行くのでは」と悶々としてしまう。そこで妻に「むかし中国でこんな話があってね…」と、浮気性の女が夫を裏切る怪談「死棺破り」を語って聞かせ、遠回しに妻の浮気を止めるのだった――。  つまり「沖縄怪談」の中で「支那怪談」が語られる入れ子構造なのだが、この強引な場面転換が冒頭わずか10分で行われるので、観ている側は付いていくのに必死。また作中作「死棺破り」が背景や衣装、メイクなど全てにおいてコントのように安っぽく、かなり困った内容である。  「死棺破り」の話が終わると、妻は男への愛の証明として自ら顔に傷を付ける。ところが男は奇跡的に快復。治った途端に醜い妻がウザくなった男は浮気した挙句、妻を殺害。死に切れない妻は幽霊となり、男に復讐を遂げて終幕。裏切られた妻が怨霊になる筋書きは「四谷怪談」そのまんまだが、軽薄な男をはじめ、登場人物の誰一人として全く反省しない点は、本家よりはるかに凶悪。本作はなんとDVD化もされているので興味ある方はどうぞ。ただしマスターフィルムの状態が最悪だったらしく、シーンが繋がってない箇所もあるのでご注意。[9/25 UP!]


▲だます気まんまんのポスターからは、一周回って清々しさすら漂う。


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